ニャイカ(Nyayaka)
ニャイカ
ニャイカ(Nyika)は、カティモール129のマラウイでの呼び名です。World Coffee Research(WCR)の品種カタログによると、カティモール129はカトゥーラとティモール・ハイブリッド1343に由来するコロンビア系の選抜で、1990年代にマラウイへ導入され、2006年に茶研究財団(Tea Research Foundation)のコーヒー研究部門(Coffee Research Unit)が選抜・リリースしました。葉さび病やコーヒーベリー病への耐性の程度と収量は、一次資料で確認できていません。
マラウイ北部・中部の協同組合をまとめるムズズ・コーヒー生産者協同組合連合(MZCPCU)の公式サイトは、カティモール129を主要品種のひとつに挙げています。同じサイトによると、MZCPCUは2007年4月1日に設立され、2,500〜3,000人の小農家が加盟しており、最北部チティパ県のミスク丘陵(標高1,700〜2,000m)の協同組合だけで組合全体の生産量の50%以上を産出しています。マラウイのコーヒー全体に占めるニャイカの割合は確認できていません。豆を選ぶときは、品種名に加えて、協同組合や丘陵の名前が書かれたロットを選ぶと、品種による違いと産地による違いを分けて味わいやすくなります。
訂正(2026-10-14): 「ケニアの研究機関を経て1990年代にマラウイへ導入され、2006年に同国のコーヒー研究所が公式品種として認定」と記載していましたが、World Coffee Researchによると、2006年に茶研究財団(Tea Research Foundation)のコーヒー研究部門(Coffee Research Unit)が選抜・リリースしたもので、ケニアを経た導入経路は確認できなかったため改めました(マラウイ ムズズの記事の2026-09-29の訂正に合わせた)。あわせて、一次資料で確認できない「葉さび病やコーヒーベリー病への耐性が高く多収性」「ミスク丘陵やムズズ周辺の小農家の主力品種」「マラウイ北部の高標高ウォッシュトロットを選ぶと、チョコレートとフルーツが調和した甘みに出会えます」の記述を外しました(コーヒーベリー病への耐性は、ザンビア ノーザンの記事の2026-09-29の訂正でも外しています)。
マラウイのコーヒー|ミスク・ヒルズ(チティパ県)の産地・品種と味
タンザニア国境の高地——チティパ県で育つ、ベリーと透明感のカップ
マラウイ(マラウィ)最北部チティパ県、タンザニア国境沿いのミスク丘陵で栽培されるアラビカ。標高1,700〜2,000m、ニャイカ(カティモール129)・ゲイシャなどをウォッシュド精製し、ベリーやストーンフルーツのような酸味とフローラルな香りで紹介される
マラウイ ムズズ
ミスク山の高地で栽培される、繊細なシトラスと花香のアラビカ
北部ミスク丘陵・ヴィフィヤ丘陵の標高1,000〜2,000mで栽培されるマラウイのスペシャルティアラビカ。ゲイシャ・ニャイカ(Catimor 129)・SL28が混在し、ウォッシュド精製が主流。味わいの目安(本ブログの整理):シトラス・カラメル・フローラル