グアテマラ ウエウエテナンゴ

非火山性の高地とフェーン風が生む、ワインのような酸

メキシコ国境の非火山性山脈クチュマタネスに位置するウエウエテナンゴ。メキシコ側から吹く乾いた熱風が霜害を防ぎ、標高2,000m級での栽培を可能にしています。ANACAFEが「上質で強い酸とワインのような風味」と評する、グアテマラで最も標高の高い産地です


産地情報

産地グアテマラ・ウエウエテナンゴ県/シエラ・デ・ロス・クチュマタネス山系
品種ブルボン種・カトゥーラ種・パカマラ種
標高1,500〜2,000m(一部農園は2,000m超)
味わいワインのような酸・完熟ベリー・ブラウンシュガー・フローラル、フルボディ

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:ブルボン種・カトゥーラ種・パカマラ種

ウエウエテナンゴでは小規模農家の多くがブルボン・カトゥーラを在来品種として栽培し、一部の名門農園ではブルボンとマラゴジッペの交配種パカマラも育てられている。非火山性のクチュマタネス山系という特殊な地質と、メキシコ・テワンテペック平原から吹き込む乾いたフェーン風が組み合わさることで、他のグアテマラ産地では届かない標高帯まで栽培限界が押し上げられている

  • 非火山性山脈としてグアテマラ最高峰のクチュマタネス山系産
  • メキシコ側からのフェーン風が霜害を防ぎ2,000m級栽培を可能に
  • ANACAFEが「上質で強い酸とワインのような風味」と公式に評する産地
  • グアテマラ8大産地の中で最も標高が高いエリア

ウエウエテナンゴコーヒーとは

ウエウエテナンゴは、グアテマラとメキシコの国境地帯、シエラ・デ・ロス・クチュマタネス山系の奥深くに位置する産地です。この山系は中米最大の高原地帯であり、かつ非火山性という点でアンティグアやアカテナンゴなど他の主要産地と一線を画します。

この地域最大の特徴は気候にあります。メキシコ・オアハカ州のテワンテペック平原から吹き込む乾いた熱風(フェーン現象)が、クチュマタネス山系から下りてくる冷涼な空気とぶつかり合い、他地域なら霜害が出るはずの高標高帯を霜から守っています。この特殊な微気候のおかげで、標高1,500〜2,000m、一部農園では2,000mを超える標高でもコーヒー栽培が可能になっており、これはグアテマラの8大産地の中で最も高い水準です。

グアテマラの生産者団体ANACAFE(Asociación Nacional del Café)は、ウエウエテナンゴのコーヒーを「上質で強い酸とフルボディ、心地よいワインのような風味」を持つ産地として公式に特徴づけています。標高がもたらすゆっくりとした成熟に加え、山系特有の乾いた空気が果実味を凝縮させ、他のグアテマラ産地よりも際立った酸とワインのようなニュアンスを生み出します。

姉妹記事として、火山性土壌が特徴のグアテマラ アンティグアもご覧ください。同じ国でも非火山性と火山性という異なる地質が、対照的なカップの個性を生み出しています。活火山フエゴの灰が育むグアテマラ アカテナンゴのナチュラル精製とも飲み比べてみてください。


代表的な産地・農園

代表的な農園

  • エル・インヘルト農園Finca El Injerto
    🏆 グアテマラ カップ・オブ・エクセレンス 最多優勝農園
    📍 グアテマラ・ウエウエテナンゴ県ラ・リベルタ⛰️ 1,500〜1,920m

    1874年創業、アギーレ家が4代にわたり経営する名門農園。敷地の半分以上を原生林として保護し2017年にはグアテマラ初のカーボンニュートラル認証農園に。パカマラ種のロットで国際的に高い評価を得る

  • ASOBAGRI(バリジャス農業協同組合)Asociación Barillense de Agricultores
    📍 グアテマラ・ウエウエテナンゴ県サンタクルス・バリジャス⛰️ 1,300〜1,800m

    1989年にマヤ系の小規模農家20戸で設立、現在は80のコミュニティ・1,400戸以上の生産者が加盟。フェアトレード・オーガニック・バードフレンドリー認証を取得し、女性生産者支援プログラム「カフェ・デ・ムヘレス」も展開

  • チョフスニル生産者協同組合Asociación Chorusnil
    📍 グアテマラ・ウエウエテナンゴ県⛰️ 1,300〜1,800m

    小規模生産者が集まる協同組合で、伝統的な水洗式精製を用いながら地域コミュニティに根差した生産体制を維持している


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いグアテマラ ウエウエテナンゴグアテマラ アンティグアエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃(酸とワインのようなニュアンスを明瞭に引き出す)
  • 挽き目:中細挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ。浅め〜中煎りでベリー系の酸とフローラルさが際立つ
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → フローラルで軽やかな酸、13g → ワインのような凝縮感とブラウンシュガーの甘み)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準 1:18(200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

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