ミビリジ(Mibirizi)
ミビリジ
ミビリジは、ルワンダやブルンジで栽培されているアラビカの品種です。World Coffee Research(WCR)の品種カタログは、ミビリジの起源は十分に記録されていないとしたうえで、1910年代にグアテマラから入ったとするLeplae(ルプラエ)の説を紹介しています。確定した起源と、ルワンダへの導入経路は確認できていません。カップ品質は高い一方、コーヒーさび病とコーヒー果実病(CBD)への抵抗性は低いとされています(WCR)。ティピカ系かブルボン系かといった遺伝的な系統や、名前の由来を示す一次資料も、確認できていません。
ルワンダ国家農業輸出開発庁(NAEB)は、ルワンダのコーヒーは主にブルボン型のアラビカだとし、栽培地を標高1,900m未満と説明しています。ブルンジでは、ブルンジ輸出開発局(ODECA)のフリーウォッシュドの製品資料が、品種をレッドブルボン主体でミビリジとジャクソンを含むとし、標高を1,600〜2,100m、収穫期を3〜7月としています(その製品の仕様で、国全体の品種構成ではありません)。ミビリジが両国の生産に占める割合は確認できていません。豆を選ぶときは、品種欄にミビリジと明記されたロットを選ぶと、ほかのブルボン系の品種と区別して味わうことができます。
訂正(2026-10-14): 「1910〜20年代にドイツ植民地当局がグアテマラ産の苗をルワンダのカトリック教会伝道所へ配布した」「系統的にはティピカ群に近く」「遺伝子検査ではティピカ系統との強い近縁性が確認されている」と記載していましたが、World Coffee Researchではミビリジの起源は十分に記録されていないとされ、紹介されているのは1910年代にグアテマラから入ったとするLeplaeの説までで、ドイツ植民地当局による配布やカトリック教会伝道所を経た経路、系統を示す一次資料は確認できなかったため改めました。あわせて、一次資料で確認できない「西部ミビリジ地区で保存が最も良かったことから地名が品種名になった」と、出典のない風味の記述を外しました(ルワンダ キヴ湖周辺の記事の訂正に合わせた)。
ルワンダ キヴ湖周辺
千の丘が育む、透明なフルーツ酸とフローラルが響き合う東アフリカの結晶
キヴ湖畔の火山性高地で、レッドブルボン主体に丁寧なフリーウォッシュで仕上げるスペシャルティコーヒー。Cup of Excellenceを筆頭に国際コンペで常連となった「千の丘の国」の代名詞的ロット。オレンジ・ストーンフルーツ・ベルガモットの明るい酸と、ウーロン茶を思わせる繊細な甘みが特徴です
ブルンジ カヤンザ|コーヒーの味・産地・ルワンダ産との違い
小国の大地が育む、紅茶のように透き通るアフリカン・スイーツ
ブルンジ カヤンザのコーヒーはどんな味か。ルワンダ国境沿いの高地カヤンザで、レッドブルボン主体にフリーウォッシュで仕上げる希少スペシャルティです。ブラックティーや白桃のような透明感ある甘みとフローラルな余韻が特徴で、隣国ルワンダ産とはまた違う小国ならではの丁寧な精製が光ります
参考文献・情報ソース