ブルンジ カヤンザ

小国の大地が育む、紅茶のように透き通るアフリカン・スイーツ

ルワンダ国境沿いの高地カヤンザ州で、レッドブルボン主体にフリーウォッシュで仕上げる希少スペシャルティ。ブラックティーや白桃のような透明感ある甘みとフローラルな余韻が特徴


産地情報

産地ブルンジ・カヤンザ州(北部、ルワンダ国境沿い)/ンゴジ州/キリミロ
品種レッドブルボン主体(ジャクソン・ミビリジ等のブルボン派生種を併植)
標高1,650〜2,100m
味わいブラックティー・白桃・アプリコット・レッドベリー・フローラル・ブラウンシュガーの甘み

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:レッドブルボン/ジャクソン/ミビリジ

ベルギー植民地時代の1920〜30年代に強制栽培で導入されたブルボン系統が中核。ジャクソン種・ミビリジ種もすべてブルボン派生で、ロブスタ栽培はほぼ存在しない純アラビカ国家。標高1,700m前後の冷涼な高地で熟成し、東アフリカ特有の透明感ある酸とジューシーな甘みを生む

  • 国土の大部分が標高1,500m超、栽培適地が全国に散在
  • すべてアラビカ種でロブスタ栽培ほぼなし
  • 2008年の世界銀行プロジェクトでCWS(ウェットミル)が民営化され、スペシャルティ路線が本格化
  • 2012年のCup of Excellence初開催以来、毎年90点超ロットが輩出

ブルンジ カヤンザとは

ブルンジ共和国は、東アフリカ大地溝帯西側の小国(国土約27,830km²)で、コーヒーは輸出収入の主要源として国家経済を支えてきました。

なかでもカヤンザ州(Kayanza)は、ルワンダ国境沿いに広がる北部高地で、標高1,800〜2,100mの冷涼な気候と火山性土壌が、レッドブルボン特有の繊細な香味を引き出します。

カップに表れる個性は、ブラックティーのような透明感白桃・アプリコットのストーンフルーツの甘み、そしてレッドベリーとフローラルが折り重なる多層的なプロファイル。明るい酸とジューシーなボディが共存し、Cup of Excellenceでは91点台のロットが珍しくありません。

🌱 ポテト欠点(PTD)について:ブルンジ・ルワンダのコーヒー特有のリスクとして、アンテスティアバグの食害で侵入するPantoea coffeiphila菌による「生ジャガイモ臭」が知られます。フローティング選別・収穫時の選別を徹底するロットでは発生は稀で、Long Miles等のトップステーションは農家フィールドスクールで継続的に対策しています。


代表的な農園・ウォッシングステーション

代表的な農園

  • ロングマイルズ・ブケエ(Long Miles Coffee Project)Long Miles Coffee Project — Bukeye Washing Station
    🏆 Cup of Excellence Burundi 上位常連
    📍 ブルンジ・カヤンザ州ブケエ⛰️ 1,760m

    2011年にBen & Kristy Carlson夫妻が設立。当初50家族から始まり、現在5,500家族超・11の丘で展開。「Coffee Scouts」プログラムでアンテスティア対策・農家教育を展開する小農家支援の代表格

  • ヘザ・ステーション(Long Miles)Heza Washing Station
    📍 ブルンジ・カヤンザ州(高地)⛰️ 1,900m前後

    Long Miles 2号ステーション。「Heza」は現地語で「美しい場所」。標高がブケエより高く、よりクリスタルクリアな酸とフローラルアロマを引き出す

  • ネンバ ウォッシングステーションNemba Washing Station
    🏆 Cup of Excellence Burundi 上位入賞
    📍 ブルンジ・カヤンザ州ネンバ⛰️ 1,800〜2,100m

    CoE常連の名門ステーション。水中発酵48時間など丁寧な工程で、レッドベリーとフローラルが際立つロットを生み出す


精製方法

フリーウォッシュ(ダブルウォッシュ)が伝統。 パルピング後にドライ発酵12時間→洗浄→水中ソーキング12〜18時間→レイズドベッドで8〜10日かけてゆっくり乾燥する長時間プロセス。クリーンカップとシトラス系の透明感ある酸を引き出す。

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いブルンジ カヤンザエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中細挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ・エアロプレス
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(紅茶のような透明感を引き出すならやや細挽きでゆっくり抽出)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準 1:18(200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

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