レッドブルボン

レッドブルボン

4記事

レッドブルボンは、ブルボン種の呼び名のひとつです。World Coffee Research(WCR)によると、ブルボンはエチオピア原産のアラビカ種がイエメンを経て、ティピカとは別の経路でブルボン島(現レユニオン島)へ持ち込まれた系統です。WCRのアラビカ史は、フランスが1708・1715・1718年にブルボン島への導入を試みたと記しています。WCRは、適した標高は農園の緯度によって変わるとしたうえでブルボンを高地向きに分類しており、緯度15度を超える地域ではこの区分は標高1,000m超にあたります。イエローブルボンなど果実の色が異なる系統との系譜の関係は、一次資料で確認できていません。

アフリカでは、ルワンダ国家農業輸出開発庁(NAEB)が、同国のコーヒーは主にブルボン型のアラビカで、栽培地は標高1,900m未満と説明しています。ブルンジ輸出開発局(ODECA)のフリーウォッシュドの製品資料は、品種をレッドブルボン主体(ミビリジ・ジャクソンを含む)、標高を1,600〜2,100mとしています(その製品の仕様で、国全体の品種構成ではありません)。名前の似たピンクブルボンの由来は確定していません。輸入業者Cafe Importsは2023年に、同社が依頼した試料の分析でエチオピア在来種と報じ、コロンビアの研究機関Cenicaféは2025年の報告で、ウイラ県アセベードの試料を41のDNAマーカーで調べてコロンビア種の系統と84〜92%の類似を報告しています。どちらも調べた試料についての結果です。豆を選ぶときは、産地の公的機関が示す品種と標高の情報を手がかりにすると、ロットの背景をたどりやすくなります。

訂正(2026-09-21): 「ピンクブルボンもレッドブルボンから枝分かれした」と記載していましたが、遺伝子解析でブルボンとは別系統のエチオピア在来種と判明したと報じられているため、訂正しました。

訂正(2026-09-27): ピンクブルボンを「遺伝子解析で別系統のエチオピア在来種と判明」と断定していましたが、それは輸入業者Cafe Importsの2023年の報道で、コロンビアの研究機関Cenicaféは2025年の報告でコロンビア種の系統と84〜92%の類似を報告しているため、由来は報告が分かれると改めました。

訂正(2026-09-28): ピンクブルボンの由来について、Cafe Imports(2023年)とCenicafé(2025年)の報告を「報告が分かれる」と並べていましたが、Cafe Importsの報告は同社が依頼した試料の分析、Cenicaféの報告はウイラ県アセベードの試料を41のDNAマーカーで調べた結果で、どちらも品種全体の由来を決めたものではないため、調べた試料と方法を書き添えました。

訂正(2026-10-14): 「1715年ごろイエメンからブルボン島へ持ち込まれ定着した」「19世紀後半にブラジルへ渡り主要品種となり」「イエローブルボンなど色変異品種はここから枝分かれしています」と記載していましたが、World Coffee Researchのアラビカ史では、フランスがブルボン島への導入を試みたのは1708・1715・1718年とされ、1715年ごろに定着したとは言えないため、品種ページ「ブルボン」の記述に合わせて改めました。あわせて、一次資料で確認できない「19世紀後半」「主要品種」、イエローブルボンなどの色変異が枝分かれしたという系譜、「ワインを思わせる香り」、ブラジル・ルワンダの標高1600m以上のロットを勧める記述を外しました。

参考文献・情報ソース

最新情報をフォロー

各SNSでも記事・動画を発信しています