コスタリカ トレス・リオス

イラス火山が育む"コスタリカのボルドー"

サンホセ近郊、イラス火山の火山灰土壌が育むトレス・リオス地区の一杯です。ハチミツ系のアロマとプラム・オレンジの甘酸っぱさ、S.H.B.格付けの締まった豆質が生む上品なバランスが持ち味です


産地情報

産地コスタリカ・カルタゴ州 ラ・ウニオン郡(トレス・リオス地区)
品種ブルボン種・カトゥーラ種・カトゥアイ種
標高1,200〜1,650m
味わいハチミツ・ナッツ・プラム・オレンジ・オールスパイス

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:ブルボン種(コスタリカ屈指の古典品種)

トレス・リオスは1875年にフアン・ホセ・モンテアレグレがサンフアン・デ・トレス・リオスの農園「アグアス・クラーラス」でアラビカ種栽培を始めた、コスタリカ最古参の産地のひとつ。カフェ・ブリットが「カップ・オブ・ブルボン」と呼ぶほどブルボン種の栽培が伝統的に根付き、カトゥーラ種・カトゥアイ種と並行して育てられている

  • サンホセ東郊のイラス火山斜面に位置しコーヒー栽培は1875年開始
  • 火山灰由来の肥沃な土壌が保水力とミネラル分を供給
  • S.H.B.(ストリクトリー・ハード・ビーン)格付けの締まった豆質
  • 2025年にICAFEが地域区分を再編しトレス・リオスはバジェ・セントラルへ統合

トレス・リオスコーヒーとは

サンホセの東、カルタゴ州ラ・ウニオン郡を中心とするトレス・リオスは、コスタリカで最も歴史の古いコーヒー産地のひとつです。1875年、フアン・ホセ・モンテアレグレ・ガジェゴスがサンフアン・デ・トレス・リオスの農園でアラビカ種を植えたのが始まりとされ、以来150年近くイラス火山の火山灰土壌の恩恵を受けてきました。

年間降雨量約2,250mm、雨季と乾季がはっきり分かれる気候と、標高1,200〜1,650mの立地が、酸味・甘み・ボディのバランスが取れたカップを生みます。豆質は硬く締まった**S.H.B.(Strictly Hard Bean)**格付けで取引され、その品質の高さから「コスタリカのボルドー」という異名を持ちます。

一方でサンホセ首都圏の拡大に伴う宅地化・商業地化が進み、コーヒー畑は年々縮小しています。この生産減少を受けてICAFE(コスタリカコーヒー協会)は2025年6月に公式の生産地域区分を再編し、トレス・リオスは単独の地域としては廃止され、バジェ・セントラル(Valle Central)に統合されました。ただし流通・カッピングの現場では、火山灰土壌とブルボン種が生む個性を評価する意味で「トレス・リオス」という産地名は今も使われ続けています。


代表的な農園・精製所

代表的な農園

  • アグアス・クラーラス農園Finca Aguas Claras
    📍 コスタリカ・トレス・リオス(サンフアン地区)⛰️ 1,300〜1,500m

    1875年にフアン・ホセ・モンテアレグレが最初にアラビカ種を植えたとされる、トレス・リオス発祥の農園。ブルボン種を中心に伝統的な栽培が続く

  • カフェ・ブリット トレス・リオス集荷網Café Britt — Tres Ríos Sourcing
    📍 コスタリカ・カルタゴ州 ラ・ウニオン/クリダバット周辺⛰️ 1,200〜1,650m

    「カップ・オブ・ブルボン」として地域のブルボン種を集約・焙煎する大手ロースター。ハチミツ・ナッツのアロマとプラム・柑橘の甘みを持つブレンドで知られる

  • イラス山麓の小規模生産者組合Smallholder farms — Irazú foothills
    📍 コスタリカ・カルタゴ州(イラス火山南西斜面)⛰️ 1,300〜1,600m

    都市化で農地が減る中、火山灰土壌の恩恵を受ける小区画農家が中心。ウォッシュド精製でS.H.B.格付けの高密度な豆を出荷


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴

トレス・リオスは伝統的にウォッシュド(水洗式)が主体の産地です。果肉除去後にタンクで発酵・水洗いを行うことで、火山灰土壌由来のミネラル感とブルボン種の甘さがクリアに抽出されます。近年はコスタリカ全土でハニープロセスのミクロミルが広がっていますが、トレス・リオスは歴史的にウォッシュド中心の産地として評価されてきました。


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いコスタリカ トレス・リオスコスタリカ タラスエチオピア イルガチェフェグアテマラ アンティグアインドネシア マンデリンG1ブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中細挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨(ハチミツ・ナッツのアロマが立ちやすい)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → プラムとオレンジの軽やかな酸味、13g → ハチミツとオールスパイスの厚みが出る)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準 1:18(200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

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