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コスタリカ トゥリアルバ

活火山の麓の産地とCATIEのコーヒー遺伝資源コレクション

活火山トゥリアルバの麓、ICAFE掲載値で標高600〜1,300mに広がるコスタリカの産地。国際農業研究機関CATIEが1949年からコーヒー遺伝資源のコレクションを守る「生きた種子庫」の地でもあり、穏やかな酸味とやさしい甘みが特徴のカップに仕上がる


産地情報

産地コスタリカ・カルタゴ州トゥリアルバ郡(トゥリアルバ火山山麓)
品種カトゥーラ種・カトゥアイ種・ゲイシャ種
標高600〜1,300m(ICAFE掲載値)
味わいマイルドな酸味・やさしい甘み・ライトボディ・穏やかな香り当サイトの味わいの目安です。公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づき、特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:カトゥーラ種・カトゥアイ種・ゲイシャ種

トゥリアルバでは主にカトゥーラと赤カトゥアイが、レウレル(laurel)などのマメ科樹木の陰で栽培される。近年はゲイシャ種の試験栽培も進む。産地は活火山トゥリアルバの山麓に広がり、ICAFE掲載値で年間降水量約2,600mm、平均気温21.5℃の湿潤な気候にある。カップは酸が穏やかで甘みが丸い

  • 活火山トゥリアルバの山麓に広がる産地
  • ICAFEが紹介するコスタリカ8地域の一つ
  • ICAFEの2024–25年統計で99,238ファネガ、国内生産の5.5%
  • 国際農業研究機関CATIEのコーヒー遺伝資源コレクションの拠点

トゥリアルバコーヒーとは

トゥリアルバは、コスタリカ中央部カルタゴ州に位置する産地で、今も噴煙を上げる活火山トゥリアルバ山(OVSICORIの資料で標高3,340m)の山麓に広がる。コスタリカ・コーヒー協会(ICAFE)がウェブサイトで紹介する国内8コーヒー地域の一つで、ICAFEの掲載値では標高600〜1,300mと、コスタリカの中では比較的低地から中標高帯にかけて栽培される。同じくICAFEの掲載値で年間降水量約2,600mm・平均気温21.5℃という温暖多湿な気候にある。カップは酸味が穏やかでライトボディ、やさしい甘みの飲みやすい味わいだ。ICAFEの2025年の活動報告では、2024–25年の生産量は99,238ファネガで国内生産の5.5%を占める。

もう一つの顔が、CATIE(熱帯農業研究高等教育センター)の存在だ。CATIEは1973年に発足した機関で、トゥリアルバの本部に置かれたコーヒーコレクションは1949年に設けられた。多数のコーヒー遺伝資源を保存する「生きた種子庫」である。2016年には非営利研究団体ワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)とCATIEが共同で「WCR/CATIEコアコレクション」を設立し(WCRの資料では、遺伝的に多様な100の系統を代表する97株で構成)、この遺伝資源をもとに気候変動やさび病に強い新品種の開発が進められている。世界中で飲まれているコーヒーの多様性を、火山の麓の圃場が下支えしている。

姉妹記事のコスタリカ タラス・コスタリカ トレス・リオス・コスタリカ バジェ・オクシデンタルは華やかな酸味が持ち味だが、トゥリアルバは酸が穏やかで角の取れた甘みが際立つ点で個性が異なる。


代表的な農園・協同組合

代表的な農園

  • アキアレス農園Aquiares Estate
    📍 コスタリカ・トゥリアルバ火山南東斜面⛰️ 820〜1,400m(農園公式サイトの値)

    農園公式の説明では1890年創設、2003年からレインフォレスト・アライアンス認証を取得。カトゥーラ種を陰樹栽培し、周辺の国立公園をつなぐ野生生物回廊としても機能する

  • CATIE国際コーヒーコレクションCATIE International Coffee Collection
    📍 コスタリカ・トゥリアルバ(CATIE本部)⛰️ 約600m

    1973年発足の国際農業研究機関CATIEが、1949年に設けたコーヒー遺伝資源のコレクション。2016年設立のWCR/CATIEコアコレクションの拠点でもある


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫→
2
果肉除去→
3
水洗い・発酵→
4
乾燥→
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

公開ロット情報と地域の一般的傾向に基づく編集上の目安です。特定ロットの評価や試飲記録ではありません(編集方針)。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いコスタリカ トゥリアルバコスタリカ タラスコスタリカ トレス・リオスホンジュラス コパンインドネシア マンデリンG1ブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:86〜90℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → ライトボディで軽やかに、13g → 甘みとコクをしっかり引き出す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310)の目安 55g/kg(約1:18、200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に浅煎り・ライトボディは低め)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

訂正(2026-09-29): CATIEを「1949年にトゥリアルバで設立」と記載していましたが、CATIEの公式発表ではCATIEの発足は1973年で、1949年はコーヒー遺伝資源のコレクションが設けられた年でした。本文と生産者欄をこのとおりに改めました。コレクションの「2,000系統を超えるコーヒー遺伝資源」「うち約800系統は…野生由来」は、資料によって数える対象や数え方が異なり、定義と基準年を示した一次資料で確認できなかったため削除しました。あわせて副題の「世界最大級のコーヒー遺伝資源バンク」も一次資料で確認できなかったため、最上級の表現を外しました。2016年のWCR/CATIEコアコレクションの設立はWCRの資料で確認でき、同資料による構成(100の系統を代表する97株)を加えました。標高を「500〜1,400m」、年間降水量を「約2,800mm」、平均気温を「23℃前後」と記載していましたが、ICAFE(コスタリカコーヒー協会)のトゥリアルバ地域の掲載値は標高600〜1,300m、降水量2,600mm、平均気温21.5℃でした。説明文・産地情報・品種欄・本文をICAFEの掲載値に改めました。「トゥリアルバ・オロシ・グアナカステ3地域合計で国内生産の約5%」と記載していましたが、ICAFEの2025年の活動報告ではトゥリアルバ単独で2024–25年に99,238ファネガ、国内生産の5.5%でした。この値に改め、「コスタリカ最大の産地タラス(約35%)」は同じ資料の区分・指標で確認できなかったため削除しました。「コスタリカ最古参の産地のひとつ」「8地域の中でも最も歴史の古い産地の一つ」は一次資料で確認できなかったため削除しました。アキアレス農園の「1890年創業」「2003年からレインフォレスト・アライアンス認証」は農園公式の説明として確認できたため、その旨を明記しました。「コスタリカ最大の単一連続コーヒー農園」は一次資料で確認できなかったため削除しました。「トゥリアルバ火山山麓の小規模生産者群」の紹介欄とその標高(500〜1,200m)は一次資料で確認できなかったため削除しました。トゥリアルバ山の標高3,340mはOVSICORI(コスタリカ火山地震観測所)の資料で確認できました。

訂正(2026-09-30): 抽出の目安で「SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準」と記載していましたが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)は米国のSCAAと欧州のSCAEが2017年に統合した団体で、「Golden Cup」は旧SCAAの名称のため、「SCA(スペシャルティコーヒー協会)家庭用ブリューワー認証の基準」に改めました。比率(55g/L、約1:18、200mlで11g)は変更していません。同日、この基準を示していた2017年の認証要件の文書がSCAのサイトで公開されなくなっていたため、現行の家庭用ブリューワー規格(SCA Standard 310-2021、水1kgに豆55g)の表記にそろえました。

訂正(2026-10-16): 副題で「活火山の恵み」、品種欄で「活火山トゥリアルバの火山灰土壌と、ICAFE掲載値で年間降水量約2,600mm、平均気温21.5℃の湿潤な気候が、酸が穏やかで甘みの丸いカップを生む」「活火山トゥリアルバの火山灰土壌が育む豆」、本文で「温暖多湿な気候と火山性土壌が組み合わさり、酸味は穏やかで…」と記載していましたが、火山(火山灰・火山性土壌)と風味の因果を示す一次資料は確認できなかったため、副題を「活火山の麓の産地」に、品種欄を「産地は活火山トゥリアルバの山麓に広がり…湿潤な気候。カップは酸が穏やかで甘みが丸い」「活火山トゥリアルバの山麓に広がる産地」に改め、本文の「火山性土壌が組み合わさり」を削除しました。あわせて、本文で「温暖多湿な気候で、酸味は穏やかでライトボディ、やさしい甘みの飲みやすいカップに仕上がる」「高標高帯の華やかな酸味が持ち味だが、トゥリアルバは標高が低めな分、酸が穏やかで角の取れた甘みが際立つ」と記載していましたが、標高(気候)と風味の因果を示す一次資料は記事で示していなかったため、「温暖多湿な気候にある。カップは酸味が穏やかでライトボディ、やさしい甘みの飲みやすい味わいだ」「華やかな酸味が持ち味だが、トゥリアルバは酸が穏やかで角の取れた甘みが際立つ」に改めました。


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