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エルサルバドル チャラテナンゴ

アロテペック・メタパン山系から生まれる多様なマイクロロット

エルサルバドル北部、アロテペック・メタパン山系に位置するチャラテナンゴのコーヒーを、2007年カップ・オブ・エクセレンス首位ロットと現在流通する生産者ロットの記録から読み解きます


この記事の要点

  • チャラテナンゴは、エルサルバドル北西部のアロテペック・メタパン山系に属するコーヒー産地
  • 2007年COE首位のラ・モンターニャは、標高1,385mのパカマラをウォッシュドで精製したロット
  • ウォッシュドとハニーの双方が流通しており、味わいは品種・農園・精製・焙煎で変わる

産地情報

産地エルサルバドル・チャラテナンゴ県(アロテペック・メタパン山系)
品種パカマラ種・パカス種・ブルボン種など(ロットにより異なる)
標高1,200〜1,800m(掲載ロットの範囲)
味わい赤い果実・チョコレート・ナッツなど(掲載ロットの記録)

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:パカマラ種・パカス種・ブルボン種など

2007年COE首位のラ・モンターニャではパカマラが出品され、同農園ではブルボン、パカス、パカマラの栽培が記録されている。パカマラはエルサルバドルのISICがパカスとマラゴジッペを交配して選抜した品種で、パカスはブルボンの自然突然変異として同国で発見された

  • ACE公式記録でラ・モンターニャの標高は1,385m
  • 2007年COEでラ・パルマ産ロットが首位(92.80点)
  • 首位ロットの精製ウォッシュド、乾燥は天日
  • 品種と精製農園・収穫年・ロットごとに確認が必要

エルサルバドル・チャラテナンゴとは

チャラテナンゴ県はエルサルバドル北西部、ホンジュラス国境に接する地域です。コーヒー産地の区分では、ラ・パルマなどがアロテペック・メタパン山系に含まれます。掲載している生産者・グループの公開情報では標高はおおむね1,200〜1,800mですが、これはチャラテナンゴ全域を定義する標高ではありません。

2007年のカップ・オブ・エクセレンス(COE)では、ラ・パルマの「ラ・モンターニャ」が92.80点で首位を獲得しました。Alliance for Coffee Excellence(ACE)の農園記録によると、このロットは標高1,385mで栽培されたパカマラをウォッシュドで精製し、天日乾燥したものです。したがって、この受賞歴をハニープロセスの評価根拠として扱うことはできません。

現在流通するチャラテナンゴのコーヒーには、単一農園のマイクロロットに加え、複数生産者をまとめたグループロットがあります。ウォッシュドとハニーの双方が確認でき、赤い果実、チョコレート、ナッツなどの表現も個別商品のカッピング記録に基づくものです。産地全体に共通する味や精製方法ではなく、購入時は農園名、品種、精製、収穫年を一緒に確認するのが確実です。

国全体では、米国農務省海外農業局(USDA FAS)が2026年4月20日付の年次報告で、2025/26年度の生産量を58万6,000袋、2026/27年度を54万2,000袋(いずれも1袋60kg)と予測しています。後者はエルニーニョの影響を前提にした予測値であり、確定した実績ではありません。

検証方針:産地・品種・標高・統計は一次資料を優先し、個別ロットの味覚表現は販売時の公開情報と区別して記載しています。詳しくは著者・編集方針をご覧ください。


公開情報で確認できる農園・生産者グループ

代表的な農園

  • ラ・モンターニャFinca La Montaña
    📍 エルサルバドル・チャラテナンゴ(ラ・パルマ)⛰️ 1,385m👤 ラウル・オチョア・エルナンデス

    2007年COE首位。ACE公式記録では品種はパカマラ、精製はウォッシュド、乾燥は天日

  • ロス・チェラソスLos Chelazos
    📍 エルサルバドル・チャラテナンゴ(ラ・パルマ/シタラ地区)⛰️ 1,200〜1,800m

    輸入・販売情報では25生産者のコーヒーをまとめたハニープロセスとして紹介。ワイン、ダークチョコレート、モレロチェリーは当該商品のカッピング表現

  • UMC(ラス・パルマス生産者グループ)UMC — Las Palmas Producer Group
    📍 エルサルバドル・チャラテナンゴ(ラ・パルマ周辺)⛰️ 1,200〜1,500m

    販売時のロット情報ではパカス、ブルボン、カトゥアイを含むウォッシュドとして紹介。小麦、ナッツ、スモークキャラメルは当該商品のカッピング表現


精製方法はロットごとに異なる

2007年COE首位ロットはウォッシュドでした。一方、現在の商品情報にはハニープロセスのグループロットも見られます。「チャラテナンゴ=ハニー」と固定せず、商品ラベルに記載された精製方法を確認してください。

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴

ハニープロセスを含む精製方法の違いは、ウォッシュド・ナチュラル・ハニーの比較で確認できます。


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

このチャートは掲載ロットのカッピング表現をもとにした編集上の目安で、チャラテナンゴ全域の規格値ではありません。


おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いエルサルバドル チャラテナンゴエルサルバドル サンタアナパナマ ボケテグアテマラ アンティグアブラジル サントスNo.2エチオピア モカ・イルガチェフェ

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:90〜94℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ
  • 豆と湯の比率:1:16〜1:18

まずはSCAのGolden Cup基準が示す55g/L(約1:18)付近から始め、焙煎度と好みに合わせて濃度を調整します。温度や比率は産地固有の正解ではなく、使用する豆の焙煎度と抽出器具に応じた出発点です。

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