エルサルバドル サンタアナ

中米の隠れた宝石――ブルボンの甘み

中米最小国ながら、サンタアナ火山が育む高品質コーヒーの産地です。在来ブルボン種が生み出すミルクチョコレートとキャラメルの繊細な甘みは、スペシャルティ愛好家から高い評価を受けています


産地情報

産地エルサルバドル・サンタアナ県(サンタアナ火山周辺)
品種ブルボン種・パカス種・パカマラ種
標高900〜1,800m
味わいミルクチョコレート・キャラメル・赤りんご・ほのかなスパイス

品種情報

アラビカ種Coffea arabica最高品質

品種:ブルボン種・パカス種・パカマラ種

エルサルバドルはブルボン種の比率が中米で最も高い国のひとつ。1949年にエルサルバドルで自然突然変異が確認されたパカス種もここが原産地。さらにパカス種とマラゴジペ種を掛け合わせた大粒のパカマラ種はCOEで高評価を受け、世界的に注目されている

  • ブルボン種のシェアが中米最大級
  • パカス・パカマラエルサルバドル原産の品種
  • COE(カップ・オブ・エクセレンス)で繰り返し上位入賞
  • サンタアナ火山の火山灰土壌が風味の核

エルサルバドルコーヒーとは

エルサルバドルは中米最小の国ですが、国土面積に対するコーヒー農地の割合は中米随一と言われます。サンタアナ・イサルコ・サン・ミゲルの三火山が連なる山岳地帯は火山性の肥沃な土壌と豊富な降雨を持ち、高品質アラビカの栽培に理想的な環境を提供しています。

長年、内戦(1979〜1992年)の影響で生産体制が遅れていましたが、1990年代以降にカップ・オブ・エクセレンス(COE)が開催されると、エルサルバドル産の高品質ロットが世界のバイヤーから高い評価を受け始めました。

在来品種のブルボン種が最大の特徴で、甘みとバランスに優れたクリーンなカップが楽しめます。エルサルバドル固有のパカス種やパカマラ種も個性的で、スペシャルティコーヒー愛好家の間でコレクターズアイテム的な存在となっています。

2024年COE(カップ・オブ・エクセレンス)では参加品種の41%がパカマラ種で、1位(92.00点)・3位(90.09点)ともにハニープロセスのパカマラが受賞。エルサルバドルのパカマラはフルーティーでトロピカルな風味と高い評価を獲得しています。


代表的な農園

代表的な農園

  • フィンカ・ミラマールFinca Miramar
    🏆 COE エルサルバドル 上位入賞
    📍 エルサルバドル・サンタアナ⛰️ 1,200〜1,500m

    サンタアナ火山西麓の老舗農園。ブルボン種を中心に、フルウォッシュドで仕上げたミルクチョコレートとりんごを思わせるカップが特徴

  • フィンカ・エル・モリーノFinca El Molino
    🏆 COE 2022年 パカマラ部門入賞
    📍 エルサルバドル・サンタアナ⛰️ 1,400〜1,800m👤 シレンツィオ家

    パカマラ種の先駆け農園のひとつ。大粒で独特のフローラルとフルーティーさを持つパカマラは国際オークションでも人気が高い

  • フィンカ・ラ・フロールFinca La Flor
    📍 エルサルバドル・アパネカ⛰️ 1,000〜1,400m

    アパネカ・イラマテペク山地に位置する家族農園。ナチュラル・ハニープロセスにも積極的で、甘みを極限まで引き出したロットが日本にも輸出される


精製方法

ウォッシュドが最もポピュラー。 近年はハニープロセスやナチュラルも増えており、甘みを前面に出したロットが世界的に人気を集めている。ここではウォッシュドの特徴を紹介する。

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味苦味甘みコク香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味酸味コク軽いエルサルバドル サンタアナエチオピア イルガチェフェインドネシア マンデリンG1ベトナム ロブスタタンザニア キリマンジャロブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ・ネルドリップ
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(ミルクチョコレートとキャラメルの甘みをゆっくり引き出す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準 1:18(200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

コメント

コメントを書く

👁