カウベリー(Cauvery)
カウベリー
カウベリー(Cauvery)は、インドで栽培されているカティモール系のアラビカ品種です。インド・コーヒー委員会(Coffee Board of India)の公式ページによると、カウベリーはカティモールの系統で、カトゥーラとハイブリッド・ティモールの交配に由来します。インドの農業解説サイトAgriculture Instituteは、1985年にポルトガルの研究機関からインドへ導入されたとしていますが、導入の年と機関(当サイトのインド チクマガルルの記事ではCIFC)、インドでの選抜・普及の経緯は、公的機関の資料では確認できていません。
インド・コーヒー委員会は、親の品種から受け継いだ性質を定性的に説明していますが、収量や葉さび病への耐性の数値、名前の由来、インドでの栽培面積の割合は、一次資料では確認できていません。当サイトでは、インド クールグとインド チクマガルルの記事でこの品種を扱っています。豆を選ぶときは、品種名に加えて、産地(州・県や農園)と精製方法が書かれたロットを選ぶと、品種による違いと産地による違いを分けて味わいやすくなります。
訂正(2026-10-14): 「ポルトガルのCRRCが1985年にインド・中央コーヒー研究所(CCRI)へ提供した」「選抜を経て1980年代に商業栽培が始まり」と記載していましたが、インド・コーヒー委員会の公式ページで確認できるのは、カティモールの系統でカトゥーラとハイブリッド・ティモールの交配に由来することまでで、1985年の導入は解説サイト(Agriculture Institute)の記述にとどまり、提供先の機関と商業栽培の開始時期は一次資料で確認できなかったため改めました。あわせて、一次資料で確認できない「名前は南インドのアラビカ主要産地カルナータカ・タミルナードゥ両州を流れるカーヴェリ川に由来」「現地では『カティモール』でも流通」の記述と、インド・コーヒー委員会の定性的な説明を超える「高収量と耐病性を両立」、出典のない「耐病性品種でも比較的まとまりの良い甘み」の記述を外しました。
インド クールグ
ロブスタ7割超、香辛料と共栽培し、インドの生産の35%を担う産地
カルナータカ州クールグ(コダグ)県は、県の資料で年間生産量がインド全体の35%にあたるコーヒー産地で、栽培面積の7割超をロブスタが占める 2019年にGI認証を受けた「クールグ・アラビカ」はS.795などの伝統品種が対象で、カルダモンや胡椒と同じ樹冠の下で栽培される
インド チクマガルル
バーバブーダンの7粒の伝承が残る、インドコーヒー発祥の地
17世紀にスーフィー聖者バーバブーダンがイエメンから持ち帰った7粒の種から始まったと伝わるインドコーヒー発祥地チクマガルル。標高700〜1,200mのマルナード高地で栽培されるアラビカの品種(S.795、カーヴェリ、セレクション9)と、インド・コーヒー委員会の資料を紹介します
参考文献・情報ソース