ソロモン諸島 ガダルカナル

南太平洋の火山高地が育む、チョコとトロピカルの均衡

1900年代初頭にイギリス統治下で根付いたコーヒーが、太平洋きってのスペシャルティ豆へ成長。ガダルカナル高地で1,000人超の小農家が手がけるキングソロモン・コーヒーは、チョコレートとトロピカルフルーツが均衡する穏やかな1杯


産地情報

産地 ソロモン諸島・ガダルカナル島高地(Guadalcanal Highlands)
品種 ティピカ種、カトゥーラ種、アルーシャ種
標高 600〜1,500m(ガダルカナル高地一部は2,400mに達する)
味わい チョコレート・ナッツ・トロピカルフルーツ・穏やかな酸味・バランスの良いボディ

品種情報

アラビカ種 Coffea arabica 最高品質

品種:ティピカ種・カトゥーラ種・アルーシャ種

ソロモン諸島のコーヒーは20世紀初頭にイギリス植民地政府が持ち込んだアラビカ種を起源とする。ガダルカナル島中央部の火山性土壌と豊富な降雨がティピカ種の穏やかな風味を引き出し、カトゥーラ種は収量の安定に貢献する。アルーシャ種(マウントメルー系のティピカ変種)は比較的標高の低いエリアでも育ちやすい耐性を持つ。いずれも手摘み・ウォッシュト精製が主流でクリーンなカップが特徴

  • ガダルカナル島の火山性土壌と高降雨量が穏やかな酸味を形成
  • ティピカ・カトゥーラ・アルーシャの3品種が主体
  • 手摘み・ウォッシュト精製によるクリーンなカップ
  • 小農家による有機農法主体(農薬不使用)

ソロモン諸島 ガダルカナルとは

ソロモン諸島は南太平洋メラネシア地域に位置する島嶼国で、992の島々からなります。 コーヒー栽培の中心は最大島であるガダルカナル島の内陸高地で、標高600〜1,500m(一部2,400m)の火山性土壌地帯に広がります。

コーヒーが持ち込まれたのは20世紀初頭のイギリス植民地時代。当初は大農園(プランテーション)型の生産でしたが、第二次世界大戦後に小農家へと移行し、現在は1,000人を超える農家が40以上の村で栽培を担っています。

1990年代末から2000年代初頭にかけての民族紛争(現地では「テンションズ」と呼ばれる内戦状態)によって産業は大きく打撃を受けましたが、その後は国際援助と農家組合の再建を経て回復基調を維持。「キングソロモン・コーヒー(King Solomon Coffee)」と「ソロモンゴールド(Solomon Gold)」の2ブランドが太平洋地域を中心に認知を高めています。

火山性土壌が生み出すミネラル豊かな風味は、チョコレートとナッツを基調にトロピカルフルーツのニュアンスが重なる、穏やかでバランスの良い一杯です。


代表的な農園・協同組合

代表的な農園

  • ラブヒラ・コーヒー農家組合(LCFA) Labuhila Coffee Farmers Association
    🏆 King Solomon Coffeeブランドの主要供給元
    📍 ソロモン諸島・ガダルカナル島高地 ⛰️ 600〜1,500m

    1978年設立。ガダルカナル島内40以上の村から1,000人超の農家が参加する組合。「キングソロモン・コーヒー(King Solomon Coffee)」ブランドで輸出する。家族経営の小農家が手摘みと農薬不使用の有機農法を守り、ウォッシュト精製で仕上げる

  • バリバオ・ホールディングス Varivao Holdings Ltd
    🏆 Solomon Gold Coffee(100%オーガニック認証)
    📍 ソロモン諸島・ガダルカナル島、イザベル島、南マライタ、チョイセル ⛰️ 300〜1,200m

    1993年設立のコーヒー買付・精製・輸出企業。ガダルカナル・イザベル・南マライタ・チョイセルの各州から生豆を調達し、「ソロモンゴールド(Solomon Gold)」として100%オーガニック認証付きで輸出。自社農園も保有しつつ小農家からの調達も行う


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味 苦味 甘み コク 香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎 深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味 酸味 コク 軽い ソロモン諸島 ガダルカナル パプアニューギニア シグリ バヌアトゥ タナ島 エチオピア イルガチェフェ インドネシア マンデリンG1 ブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ推奨(チョコレートとトロピカルフルーツの均衡を引き出しやすい)
  • 豆の量:11〜13g / 200ml(11g → トロピカルのニュアンスと穏やかな酸味が軽やかに広がる、13g → チョコレートのコクとナッツのまろやかさが増す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準 1:18(200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

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