サルチ系(ヴィラサルチ/サルチモール)
サルチ系
サルチ系は、コスタリカで見つかったブルボンの矮性変異ヴィラサルチと、ヴィラサルチをティモール・ハイブリッドと掛け合わせた系統群サルチモールをまとめた呼び名です。World Coffee Research(WCR)によると、ヴィラサルチはブルボンの単一遺伝子の変異による矮性の品種で、コスタリカのアラフエラ州北西部で見つかりました。1974年にはホンジュラスコーヒー協会(IHCAFE)がホンジュラスへ導入しています。見つかった時期、コスタリカでの栽培の割合、急斜面などの栽培条件への向き不向きは、一次資料で確認できていません。
サルチモールは単一の品種名ではなく、ティモール・ハイブリッドとヴィラサルチを掛け合わせた系統群で、T5296などが含まれます(WCR)。ヴィラサルチは、さび病に強いハイブリッドの交配親として各地の育種に使われてきました。WCRによると、中米向けのF1品種Centroamericano(H1)は、T5296とルメスーダンを親にしています。WCRによると、ポルトガルの育種家が1967年にさび病に強い品種の作出作業を始め、ティモール・ハイブリッド(CIFC 832/2)とヴィラサルチを掛け合わせました(交配の年と機関名は確認できていません)。豆を選ぶときは、品種欄が純系のヴィラサルチか、T5296などのサルチモール系統かを確かめると、ロットの背景をたどりやすくなります。
訂正(2026-10-14): 「1950〜60年代にコスタリカ・サルチ地区で見つかった」「カトゥーラやパカスと同じ単一遺伝子変異」「1960年代にCIFCがハイブリッド・ティモールと交配し耐病性を持たせたのがサルチモール系」と記載していましたが、World Coffee Researchの品種カタログで確認できるのは、コスタリカのアラフエラ州北西部で見つかったブルボンの単一遺伝子の矮性変異であること、ポルトガルの育種家が1967年に作出作業を始め、ティモール・ハイブリッドとヴィラサルチを掛け合わせたことまでで、見つかった時期、サルチ地区という発見地、カトゥーラ・パカスと同じ遺伝子の変異であること、交配の年と機関名は確認できなかったため、確認できた範囲に改めました。あわせて、一次資料で確認できない「強風や高標高への適応力が高い一方さび病には弱く」「中米で広く栽培」の記述を外しました。
ホンジュラス エルパライソのコーヒー|自治体別で生産量全国1位の町ダンリと産地の特徴
ニカラグア国境、コントラの拠点が置かれた県のコーヒー
ホンジュラス東部エルパライソ県、標高1,000〜1,600m。ダンリを中心に自治体別で全国1位の生産量へ成長し、さび病耐性のパライネマ種がパッションフルーツと花の香りを生む。ニカラグア国境の内戦地帯という歴史を抱えた産地です
エクアドル サモラ・チンチペ
アンデスとアマゾンが接する南の辺境、Chitoコミュニティが磨く清澄なウォッシュド
エクアドル最南東部サモラ・チンチペ県は、アンデス高地とアマゾン熱帯雨林が接する標高900〜1,900mの辺境産地です Royal Coffeeが扱うChitoコミュニティのロットは48時間の水中発酵によるウォッシュドで、ライム・キャラメル・チョコレートの明るいカップです
コスタリカ バジェ・オクシデンタル
ビジャ・サルチの名を持つ谷、ハニーで仕上げる柑橘とバニラ
アラフエラ州ナランホ・サルチを中心とするバジェ・オクシデンタルは、ブルボン種の矮性変異ビジャ・サルチと同じ名を持つサルチの町を含む産地です。限られた水資源を生かすイエローハニー精製が、柑橘とバニラの甘やかな一杯を作ります
グアテマラ アカテナンゴ
活火山フエゴのそばで育つ、ナチュラル精製の果実味
グアテマラANACAFEが定める8つの産地プロフィールの一つアカテナンゴ渓谷は標高1,300〜2,000m 活火山フエゴの隣で農園を営み噴火の灰がミネラル豊富な土壌を作る De La Genteパートナーの小規模生産者組合はナチュラル精製でマンゴーやきび砂糖のような甘みを引き出す
コスタリカ タラス|コーヒーの味・産地・ハニープロセスの特徴
ハニーやナチュラルなど複数の精製法を持つ中米の産地
コスタリカ タラスのコーヒーはどんな味か。ICAFE(コスタリカコーヒー協会)の資料ではハニーやナチュラルなど複数の精製法が紹介されています。レッド・ハニーを例に、透き通った甘みとクリーンな酸味のバランスを解説します
参考文献・情報ソース