ペルー チャンチャマヨ

アンデス東斜面ユンガスが育てる小規模農家のクリーンウォッシュド

ペルー中央部フニン州チャンチャマヨ郡で栽培されるアラビカコーヒーです。アンデス山脈東斜面、標高1,300〜1,900mのセルバ・アルタ(高地ジャングル)に小規模農家の畑が広がり、ティピカ約7割・カトゥーラ約2割を主軸にウォッシュド精製で仕上げられます。1966年設立のCAC La Florida、Cooperativa Pangoaを軸とした協同組合運動とフェアトレード/オーガニック認証で知られる中央高地の代表産地です


産地情報

産地 ペルー・フニン州チャンチャマヨ郡(ラ・メルセー/サン・ラモン/ピチャナキ周辺)
品種 ティピカ/カトゥーラ/ブルボン/カトゥアイ/カティモール/パチェ
標高 約1,300〜1,900m(アンデス東斜面セルバ・アルタ)
味わい ダークチョコレート・赤りんご・くるみ・柑橘・クリーミーな中庸ボディ

品種情報

アラビカ種 Coffea arabica 最高品質

品種:ティピカ(Typica)/カトゥーラ(Caturra)

ペルーのコーヒーはアラビカが大半で、チャンチャマヨではティピカが約7割、カトゥーラが約2割を占める。ティピカはアラビカ最古の品種で、19世紀後半にヨーロッパ移民とともにアンデス東斜面に持ち込まれた古樹系統が今も残る。カトゥーラはブルボンの自然突然変異で樹高が低く密植可能。チャンチャマヨ郡は1635年のフランシスコ会修道士入植に始まり、19世紀末の中央鉄道延伸を契機にイタリア・ドイツ系移民がコーヒー栽培を本格化させた経緯を持つ。先住民はアシャニンカ族とヤネシャ族で、現在も多くの小規模農家がこの系譜を引き継ぐ

  • ティピカ約7割・カトゥーラ約2割が主力
  • 標高1,300〜1,900mのアンデス東斜面(セルバ・アルタ)
  • 小規模農家中心でオーガニック・フェアトレード比率が高い
  • CAC La Florida(1966年)など協同組合運動の先進地

ペルー・チャンチャマヨコーヒーとは

ペルー(Peru) は世界有数のコーヒー生産国で、世界全体のコーヒー生産でおおむね上位10カ国に入ります。生産は南北に長いアンデス東斜面の セルバ・アルタ(Selva Alta、高地ジャングル) に集中し、北部のカハマルカ、中央部のフニン、南部のクスコ・プーノが三大産地です。

チャンチャマヨ郡(Chanchamayo) はフニン州北部に位置する中央高地の代表産地で、首都リマから東へ約300km、アンデス山脈を越えてアマゾン河源流域に降りた一帯にあります。郡都は ラ・メルセー(La Merced)、隣接する サン・ラモン(San Ramón)、さらに東の ピチャナキ(Pichanaqui) と合わせて「チャンチャマヨ・コーヒーゾーン」を形成し、ペルー全体のコーヒー生産の重要な一角を担います。

栽培高度は 1,300〜1,900m、平均気温20〜25℃、年間降水量2,000mm前後の温暖湿潤な気候で、ティピカ・カトゥーラを中心としたアラビカが育ちます。収穫期は 3月〜9月(ピークは6〜9月)で、ほとんどの農園が ウォッシュド精製 を採用し、各農家のミニ精製設備で発酵・水洗・天日乾燥が行われます。

歴史的にはこの地はアシャニンカ族・ヤネシャ族の伝統的な居住地で、1635年にフランシスコ会修道士が入植したのが欧州人の到来の始まりです。19世紀末の中央鉄道延伸でリマからのアクセスが大幅に改善され、イタリア・ドイツ系移民が大規模なコーヒー農園を開きました。20世紀後半以降は土地改革で小規模農家へ細分化が進み、 1966年設立のCAC La Florida(La Florida協同組合)1977年設立のCooperativa Pangoa(隣接サティポ) など協同組合運動の中心地となり、フェアトレード・オーガニック認証を取得して欧米スペシャルティ市場へ供給する流れが定着しました。

ペルー全体ではオーガニック認証コーヒーの輸出量が世界トップクラスで、チャンチャマヨもその牽引役として小規模農家の生計向上と森林保全を両立する産地として国際的に評価されています。


代表的な産地・生産者

代表的な農園

  • CAC La Florida(協同組合) Cooperativa Agraria Cafetalera La Florida
    🏆 ペルー協同組合運動の先駆けの一つ(1966年設立)
    📍 ペルー・フニン州チャンチャマヨ郡 ⛰️ 約1,300〜1,800m

    1966年に小規模農家50名で設立されたチャンチャマヨを代表する協同組合。現在は2,000名超の組合員を擁し、フェアトレード収益で道路・上水道・診療所・学校・橋を整備し、持続可能農業の研修センターを運営する。ティピカ・カトゥーラ・ブルボンを中心としたウォッシュドで欧米スペシャルティ市場へ輸出

  • Cooperativa Pangoa(サティポ郡) Cooperativa Agraria Cafetalera Pangoa
    🏆 オーガニック認証(2002年)/フェアトレード認証(2003年)
    📍 ペルー・フニン州サティポ郡(チャンチャマヨ南東隣接) ⛰️ 約1,200〜1,800m

    1977年に50名の小規模農家で設立。1980年代に1,700名規模へ拡大したのち縮小したが、現在は約700名で再建中。2002年オーガニック・2003年フェアトレード認証を取得。アシャニンカ族の生産者比率が高く、女性メンバーによる「Pangoa Mujer」プログラムでも知られる

  • ピチャナキ/ペレネ地区 Pichanaqui / Perené District
    📍 ペルー・フニン州チャンチャマヨ郡東部〜サティポ郡北部 ⛰️ 約900〜1,600m

    チャンチャマヨ郡東部からサティポ郡北部にまたがる新興産地で、ペレネ川流域の比較的なだらかな地形に小規模農家の畑が点在。アシャニンカ族・ヤネシャ族の生産者を多く含み、農業市場ハブとしてのバホ・ピチャナキを擁する


精製方法

精製方法

💧

ウォッシュド

Washed / Wet Process

1
収穫
2
果肉除去
3
水洗い・発酵
4
乾燥
5
脱穀
ボディ
2/5
クリアさ
5/5
発酵感
2/5

豆本来の味が際立つクリーンカップ。明るい酸味とクリアな風味が特徴


フレーバーチャート

フレーバーチャート

酸味 苦味 甘み コク 香り
酸味
苦味
甘み
コク
香り

おすすめの焙煎度

おすすめの焙煎度

ライト焙煎 深煎り

ミディアム ロースト


ポジショニングマップ

ポジショニングマップ

苦味 酸味 コク 軽い ペルー チャンチャマヨ エチオピア イルガチェフェ インドネシア マンデリンG1 ベトナム ロブスタ タンザニア キリマンジャロ ブラジル サントスNo.2

淹れ方のポイント

  • お湯の温度:88〜92℃
  • 挽き目:中挽き
  • 抽出方法:ペーパードリップ/フレンチプレス(ダークチョコレートとくるみの厚みを引き出す)
  • 豆の量:12〜14g / 200ml(12g → 赤りんごと柑橘の軽やかな酸味が前面に、14g → ダークチョコレートとくるみの厚みが増す)

📏 基準のエビデンス

  • 豆の量:SCA(米スペシャルティコーヒー協会)Golden Cup基準 1:18(200mlで11g)/日本式 1:14〜1:16(200mlで12〜14g)。本ブログは焙煎度別に世界寄りの中間値を採用
  • お湯の温度:SCA基準 90〜96℃(93℃±3)/日本式は焙煎度に応じて低めを好む(特に深煎り82〜85℃)。本ブログは焙煎度別に世界+日本式の折衷を採用
  • 出典:SCA Coffee Standards / Specialty Coffee Association

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