Peru
ペルーのコーヒー
標高の高い産地でオーガニック栽培が盛ん。柔らかな酸味
ペルーのコーヒーはアンデス山脈東斜面に沿って広がり、生産は全24州のうち17州に及ぶ。2023/24年度の生産量は約395万袋(60kg換算、USDA FAS Coffee Annual 2024/25)で、天候と病害を経て前年から約9%回復した。担い手は約22万3千世帯、栽培面積は約42万5千ヘクタールで、9割超が5ヘクタール未満の小農という構造が特徴になる。栽培の約75%は標高1,000〜1,800mのシェードツリー下で行われ、有機認証とフェアトレードの協同組合出荷量は世界最大規模に達する。品種はティピカが7割前後を占め、カトゥーラ、ブルボン、カティモールが続く。北部のカハマルカやサンマルティンは明るい柑橘系、クスコやプーノなど南部高地はより重心の低い甘さと、同じ国内でも産地で像が分かれる。
銘柄・産地別の記事 (5件)
ペルー クスコ(ラ・コンベンシオン)
農民運動から生まれた協同組合が守る、マチュピチュ山麓のオーガニック
ペルー南部クスコ県ラ・コンベンシオン郡、標高1,300〜2,200mのアンデス東斜面で栽培されるアラビカ。1969年農地改革を経て1967年設立のCOCLA協同組合が3,500戸超を束ね、オーガニック・フェアトレード認証で欧米市場へ供給する。チョコレート・チェリー・柑橘が調和するフルボディ
ペルー プーノ
2010年SCAA世界一、コカ畑から生まれ変わった渓谷
ペルー南東部プーノ県サンディア郡、アンデスと熱帯雨林が接する渓谷。標高1,600〜2,000mでティピカ主体のフルウォッシュド、協同組合セコバサが2010年SCAA世界一「トゥンキ」を産んだ。かつてコカ栽培地だった谷がコーヒーで生まれ変わった希少産地
ペルー サンマルティン
生産量国内2位、アルト・マヨが生む温和なチョコとナッツ
ペルー北東部サンマルティン州、標高800〜2,000mのアルト・マヨ高地。国内生産シェア20%を占める第2位の産地で、カトゥーラ・ティピカ・カティモール主体のウォッシュド。協同組合アルト・マヨが1,500名超の小規模農家を束ね、チョコレート・ナッツ・キャラメルの温和な甘みを生む
ペルー カハマルカ
生産量国内最大22%、アンデス北部の小規模農家が紡ぐ柑橘とフローラル
ペルー北部カハマルカ州、標高1,400〜2,050mのアンデス北部高地。国内生産シェア最大22%を占める最大産地で、カトゥーラ・ティピカ・ブルボン主体のウォッシュド。協同組合APROCASSIが小規模農家を束ね、柑橘・フローラル・アプリコットの清澄な甘みを生む
ペルー チャンチャマヨ
アンデス東斜面ユンガスが育てる小規模農家のクリーンウォッシュド
ペルー中央部フニン州チャンチャマヨ郡、アンデス東斜面の標高1,300〜1,900m。ティピカ主体のウォッシュドにフェアトレード・オーガニック認証。柑橘・ミルクチョコ・蜂蜜が調和する中央高地の代表産地