Brazil
ブラジルのコーヒー完全ガイド
世界最大の生産国。ナッツ・チョコレートの風味と低酸味が特徴
産地の概要
- ミナスジェライス州(Minas Gerais)
- セラード・ミネイロ(Cerrado Mineiro)
- スルデミナス(Sul de Minas)
- サンパウロ州・モジアナ地区
- バイア州(Bahia)
フレーバーの特徴
ダークチョコレート・アーモンド・キャラメルの濃厚な甘みと低酸味が特徴。ナチュラル精製の長期乾燥が凝縮した甘みを生む。ブレンドベースとして世界で最も多く使われる産地でもある
品種・精製方法
主な品種
- ブルボン(Bourbon)
- イエロー・ブルボン(Yellow Bourbon)
- カトゥアイ(Catuai)
- ムンド・ノーボ(Mundo Novo)
- パカマラ(Pacamara)
- ゲイシャ(近年増加)
精製方法
- ナチュラル(日照乾燥・主流)
- パルプドナチュラル(ハニー)
- ウォッシュド
銘柄・産地別の記事 (7件)
ブラジルのコーヒー経済と地政学 — 世界最大の産地を揺らす関税・為替・天候
関税ショックと通貨安、記録的高値が同時に来た2025年
世界のコーヒー生産の約35%を占めるブラジルは2025年、米国の追加関税・レアル安・アラビカ相場の史上最高値・EUDRという外圧に同時に直面しました。CECAFÉやUSDAの一次データから、輸出量が2割減っても輸出額が過去最高を更新した構造と、輸出先が米国からドイツ・中国へ移った実情を整理します
ブラジル スル・ジ・ミナス
国内生産の3割を担う小農家の集積地が生むフルボディの甘み
ミナスジェライス州南部146市にまたがるブラジル最大の生産地。カトゥアイ・ムンド・ノーヴォ・イカツ・オバタをナチュラル精製で仕上げ、フルボディと果実香に柑橘系の爽やかさを重ねる一杯に仕立てる
ブラジル エスピリトサント州(コニロン)
ロブスタの故郷、コニロン・カピシャバが変える世界の一杯
ブラジル最大のロブスタ産地エスピリトサント州は世界供給の約2割を担うコニロンの一大産地。標高200〜600mのコニロン・カピシャバ地区と500〜1,400mの高地アラビカ地区が併存し、1912年にガボン経由で導入されたコニロンはINCAPERの品種改良を経てスペシャルティ路線へ質を高めている
ブラジル シャパーダ・ジアマンチーナ
原産地呼称を得た新興高地ナチュラル
バイーア州の高地シャパーダ・ジアマンチーナは2009年カップ・オブ・エクセレンス上位10のうち5席をピアタン産が占め注目された新興産地 2024年に原産地呼称を取得し、標高1,150〜1,400mのナチュラル精製がオレンジとパネラ糖の甘みを引き出す
ブラジル アルタ・モジアナ
鉄道が拓いた老舗産地、パルプドナチュラル製法の主要産地
サンパウロ・ミナス両州境に広がるブラジル屈指の銘醸地アルタ・モジアナ。標高800〜1,270mの高地でイエロー・ブルボンやアカイアを育て、パルプドナチュラル製法でダークチョコレートとナッツ、ストーンフルーツが重なる上品な甘みを引き出す
ブラジル セラード・ミネイロ
ブラジル初の原産地呼称(DO)が証明するチョコとキャラメルの極み
西ミナスジェライス州55市にまたがるブラジル初のコーヒーDO産地。イエロー・ブルボンをセラードの乾燥した冬にナチュラル精製で仕上げた一杯は、ダークチョコレート・キャラメル・アーモンドが重なる濃密な甘みと滑らかなボディを届ける
ブラジル サントスNo.2
世界標準のナチュラル――チョコとナッツが折り重なる濃密な一杯
ブラジルを代表するグレード「サントスNo.2」。完熟チェリーをそのまま乾燥させたナチュラル精製で、ダークチョコレート・アーモンド・キャラメルの香りが重なり、低酸味でだれでも飲みやすい王道の味わいです
よくある質問
- ブラジルコーヒーはなぜ酸味が少ないのですか?
- 他産地に比べ標高が低く(500〜1,300m)、完熟したチェリーを乾燥させるナチュラル精製が主流なため、クエン酸・リンゴ酸が少なくチョコレート・ナッツ系の甘みが前に出ます。標高が低い分、豆の密度も低く柔らかな口当たりになります。
- サントスNo.2とセラード・ミネイロの違いは?
- サントスNo.2はサントス港経由で輸出されるブラジルの標準品質のブレンド総称。セラード・ミネイロはブラジル初の原産地呼称(DO)を持つ高品質産地で、イエロー・ブルボンを乾燥した内陸気候でナチュラル精製した、より複雑な風味が特徴です。
- ブラジルのコーヒーはエスプレッソに向いていますか?
- 低酸味・濃厚なボディ・チョコナッツの甘みはエスプレッソに非常に向いています。イタリアの多くのエスプレッソブレンドにブラジル豆が使われる理由もここにあります。浅煎りより中深煎りで真価を発揮します。